先週発表になりましたPSP2ことNGP(仮)。さすがにこのダサくて縁起の悪そうな名前のままで行くとは思いませんが、便宜的にNGP。ネオジオポケットとかXGPとか思い出してほんと暗澹としますが仕方ないのでNGP。
ひと通り情報を眺めた感想としては、個人的に非常に魅力的に見えます。
3DSでは裸眼3Dという新しい世界が興味深いものでしたが、こちらは古典的ゲーム進化論の正統な後継として素直に歓迎したいもの。DSとPSPで明確に頒たれた枝が、それぞれそのままのびのびと育った様子。
有機ELの美麗な画面、携帯機として十分な解像度。大きさも現行PSP(2000,3000)比較で縦横1cmほど大きくなってますが、厚みが変わらないということでまずまず許容範囲でしょう。操作系統も2本のアナログスティックと両面タッチパネル、それにジャイロとコンパス。両面カメラとマイクもあるし、いろいろな遊び方が想像できて心踊りますね。
ただしコレは処理能力と消費電力、さらに重さといったハードルをすべてクリアして初めて価値のあるもの。いくら画面が綺麗でも、処理落ちで60fpsの描画がまともにできなければ爽快感は著しく落ちますし、iPadのように数分と続けて支えていられないような重さでは集中できません。
発売が年末予定ということで、まだ不安視するような段階でもないのですが、早いうちにデモ機で良い結果を見せてくれることを期待します。
あとは各ソフトウェアベンダがこれらの要素を生かしたゲームを企画できるか。PSPからいきなりステップアップするこの環境に弱小開発会社の予算が持つか。最近倒産も多いから、余計な心配をしてしまいます。
PS3の時よりは開発環境も整っている模様ですが、解像度の向上はそのままディティールアップ作業の増加に繋がるわけで。例によってグラフィックに張り切りすぎて内容はスカスカなゲームが続発なんてことにならないようお願いしたいものです。
最後に具体的な発表の無かった価格について。個人的な予想ですが、4万円、悪くすると5万円程度の高価格になるような気がしてます。世間では「お手頃になる」とか談話が流れてますが、これほどのスペックの品がそんなに安く提供できるとも考えにくい。PS3の逆ざやで苦労した二の轍を喜んで踏みにいくこともないだろうし。
でどうするかって、やはり3G回線契約との抱き合わせでdocomoがインセンティブを乗せて安くする。むしろdocomoが回線契約を取るために割引しないわけがない。これなら3DSに近い、あわよくば凌ぐ価格設定もできるでしょう。インセ付き分割払いは詐欺っぽくてあまり好きではないのですが、可能性は高いと思ってます。
本体のみで3万円以下で提供されるなら期待以上。さらに3G回線契約もUQ WiMAXのような1Dayコースが用意されると嬉しいですね。
いろいろ余分なこと書きましたが、結局のところ購入の決め手はどんなゲームやサービスが提供されるかです。業界の人、超頑張れ。いちゲーム好きとして応援してます。
そういえばNGPはPSP用のダウンロード販売ゲームには対応するとのことなので、とりあえず今後は優先的にDL版買っていこうかな。