夏本番に向けて、気温も湿度もじんわりと攻め込んでくる昨今。そろそろヘッドホンがつらい時期です。
先日なんて、多少走った後満員電車に乗ったら、頭に熱がこもって意識が朦朧として呼吸困難に。ヘッドホンをはずして、頭を空調に晒してたらほどなく回復。軽い貧血と熱中症でしょうか。
このままじゃ危ない(という理由をこじつけた)ので、かねてより考えていた高級イヤホンを購入することにしました。
狙いの獲物は、Klipsch社のImage X10。
Klipsch Audio Technologies (2008-10-03)
売り上げランキング: 11777
数ある中からこれを選択した理由はまず音質。
・高音域は多少苦手だが十分出る
・中音域が量・質ともに得意
・低音は量は少なめだががしっかり出る
といったネット上の評価が、K701によく似ていて、好みである可能性が高いと踏んだから。
実際に店頭で試聴したところ、高音は多少物足りない様子。低音は十分すぎる、逆に出すぎに感じました。中音域については文句なし。特に低音に連続する中音、太く柔らかい弦がびよーんと伸びるような音がぐぐーっときて心地いいです。
高音についてはK701には及ばないもののそこそこ綺麗。MDR-SA5000あたりに慣れてると耐えられないかも。他に試聴した同価格帯のものも、K701ほどの伸びは感じられない模様。価格や大きさ考えれば当たり前といえば当たり前だけど、耳が贅沢になってきてますねぇ。まぁ悪いわけじゃないし、むしろシングルBAだからこその中音域からの一体感に重点を置けば幸せかな。
どこかで読んで懸念していた「サ」行の刺さりも全くなく(あくまで主観)安心。長時間のリスニングでも疲れないんじゃないかな。
そもそも再生機が高音域をまるめて聞きやすく調整されてる模様のiPod touchだから、もすこし良い環境なら多少かわるかも?
もうひとつの理由はデザイン。
以前にも何度か書いてますが、どうにも私の耳道は文字通り捻くれているらしく、普通にイヤホンを挿してもなかなかうまく音が届きません。ユニットが邪魔で遮音できず低音がすかすかになったり、無理に入れても途中で音の送出口を塞いで無音になっちゃったり。最適ポイントを探しているうちに目的地に着いちゃうよって。
そんな理由でカナル型は敬遠してたんですけど、このX10はユニットが超小型。ケーブルの先にイヤーピースが付いてるだけといっても過言ではない形状です。店頭で使わせてもらった時、驚くほど簡単に刺さりました。なんか表現が変だけど、ほんと「刺さり」ました。
他のごついユニット系の奴は指で押さえていないとまともな音が聞こえなかったり、ちょっと引っ張っただけで外れちゃったりだったので、この手軽さは正直びっくり。自然とこの選択になりました。
にしてもなんでこの大きさでこの音が出てくるんだろう。世間では「音は悪くないけど価格に見合わない」って評価が大半なX10ですが、このデザインに1万円払ったと考えれば個人的には大満足です。なんせ他に類を見ないってのが充足感高いですね。天邪鬼。
難点をあげるなら、ケーブルが細くて心もとないことと、癖がつきやすくて絡みやすいことかな。気をつけて扱わないとすぐに断線しちゃいそう。ケースとか面倒で使わなくなりそうだしね。
ちなみに価格は、新宿某量販店(どれかはあえて伏せよう)にてごねたらポイント還元実質3万円切るまで下げていただけました。言ってみるものだにゃ。やっぱりイヤホンは丸めたり引っ張ったりで壊れやすいもの。購入するならサポートのしっかりした実店舗が良いと思ってたので嬉しい限り。これからも利用させていだだきますよー。