勘の良い人は気づいてますが(そうか?)、先だってのエントリー、新しい端末から投稿しています。実は写真のEXIFに端末名が入ってるのですヨ。
docomo PRO series SH-04A、QWERTYキーボード+フルタッチパネルで話題の新機種です。今までWILLCOM(旧DDI Pocket)のPHSしか使ったことが無かったので、初docomo以前に初携帯電話になります(笑)。シャープのキーボード付端末って括るともう5台目?(W-ZERO3, [es], Advanced/[es], WILLCOM03) Zaurus(SL-C3000)も含めれば6台ですぜ。我ながら奉仕してるわ(爆)
丁度発売日に私用(四十九日法要の関係)で有給休暇もらうことになってたんで、午前中に新規契約してきちゃいました。ドコモショップ府中店でデビュー割などもろもろ割引して5万5千円ほど。趣味品に借金(分割)はしたくないので一括で支払い。
まずは週末、説明書も読まずに触ってみたんですが・・・端末以前にdocomoのメニュー構成がわけ分からないですね(笑)。これはガラパゴスとか言われるわけだ<ちょっと違う。ウィルコムのシンプルなメニューに慣れた頭には、覚えるまでに相当時間が要りそうです。
端末自体は結構よく出来てると思います。WILLCOM端末は実験台だったんですね、って感じで。以下、Ad/[es]及びWILLCOM03との比較になりますが雑感を。
【良い点】
■タッチパネルで操作できるのは楽
押し間違いも多いけど、十字キーで項目を繰るのに比べればずいぶんと直感的で良い。反応速度も上々。静電容量式は感圧式に比べて押し損ねも少なく、力も要らないので楽。WILLCOM端末に比べてもボタンなど有る程度は考えられているので使いやすい。WindowsMobileは結局基本的にタッチより十字キーだったからねー。
■キーボードは使いやすい
変換関連が面倒な場合があるけど、総じてタイピングはしやすい。例によって前回のエントリは完全に端末オンリーでの投稿。やっぱりコレに慣れるともうテンキー猿打ちには戻れませんなー。
■思ったより薄い
幅こそWILLCOM03より多少広いが、その分厚みが削られている。実際そこまで変わったわけではないはずだけど手にフィットする感覚としてこちらの方がずいぶん落ち着くみたい。ポケットに入れるにも薄いほうが助かるし。
【悪い点】
■受話/終話ボタンが押しにくい
側面にある上に小さくて硬く、指先での個別判別も難しい形状のため、確実に押したい時にはいちいち側面を覗き込む必要がある。特に終話ボタンはトップに戻るボタンのため、使用頻度もそこそこ。もう少し軽く押せるか、指先だけで他キーと判別できるギミックが欲しかった。
■操作に統一性が無い
画面によってタッチパネルのジェスチャー操作効果が異なる。メニューの次項目出し操作が上下スクロールだったり左右ドラッグだったり。場合によってはタッチ操作での選択そのものが出来ず、仮想キーでの上下選択決定だったりすることも。直感的じゃなく、混乱する。
■iアプリの対応が怪しい
別途十字ボタンとテンキーがあることを想定した作りになっているアプリがほとんどで、画面上にオーバーラップして仮想キーが表示されるこの端末じゃ実質利用不可能な場合がある。タッチパネル対応で世間が変わってくれば別なんだろうけど、普及度的に難しいだろうなぁ。
【WILLCOM03比較で気になった点】
■操作を瞬時にロックできるスイッチが無い
前面ボタンの長押しでロックできますが、電車の乗り換え時とか、アプリやi-mode起動したままポケットにしまいたい時にちょっとだけ不便。アプリを終了して待ちうけ画面に戻る分には、その後前面クリアキー1回押しで画面消灯しておけばタッチパネルは反応しなくなるのでほぼ安心。
■Fn系操作が同時押しのみ
FnやShift(↑)などのキーは同時押しが前提で、順押しでの入力に対応していない。Undo操作のFn+Shift+Zは、WILLCOM端末ではCtrl→Zと左手のみで順に押せば良いのだが、こちらは右手に出張願って同時に押さないと効果が無い。
■半角/全角キーが無い
キーボード入力には全角ひらがな、半角英数だけで十分なのに、これを直接切り替える単キーが無い。携帯入力に慣れてる人なら、ひらがなで入力後F2でカナ英数変換するんだろうけど・・・体が馴染んでくれるかな。
【その他】主にdocomoのサービスについて
■Widgetが使い物にならない
待ち受け画面で使えない時計とか、コレ何のためにあるの?(笑)
■iコンシェルの情報がさっぱり届かない
チュートリアルヘルプばっかり。何か設定間違ってるのかなぁ。執事怠けすぎ。無料期間終わったら解約かな。
■iチャネルの情報に欲しいものがない
アニメ・ゲームの最新情報とかないのかよー。これも解約かしら。
■docomoショップの対応が素晴らしい
WILLCOMもただでさえ店舗数少ないんだから頑張れ(笑)
【よくあるiPhone(自分はipod touch)比較】
■直感的な快感はかなわない
画面サイズを小さくしてまでとにかくレスポンスと表現にこだわったiPhone/touchは単純に触ることに快感がある。SH-04Aは過去の携帯の操作をなんとかタッチパネルに落とし込んだ感は拭えなく、インターフェースがまだまだ未成熟。
ただしこれは、iPhone/touchが機能を絞り込まれているからこそ可能なインターフェースでもあると思う。docomo端末としてフルサービスを受けられるSH-04Aを同じ土俵で評価はしたくないので、両者の融合の妥協点という意味で健闘しているのではないか、とまとめておく。
■キーボードは捨てがたい利便性
iPhoneにはフリック入力という時代を変革しそうな入力方法があるのだけれど、これはこれで習熟に時間がかかりそう。20世紀からキーボードを叩いてきた自分らの世代には、やはりQWERTY配列がよく馴染む。ケータイ世代はテンキーの方が物書きしやすいと言うならそれもいいが、少なくとも私はコレが有ると無いとでは雲泥の差がつく。
文字入力に必ず両手が必要になる事をどう捉えるか。結局は個人のスタイルによるところだと思う。私的には「両手QWERTY>片手フリック>片手テンキー」の順で「魅力的」。
あ、SH-04Aの縦仮想テンキーによる文字入力は誤タイプの嵐で使い物にならないかと。早々にあきらめたほうがいいです。
■iモード端末であるということ
キャリアサービスと切り離され、独自のサービス形態を持つiPhoneと違い、SH-04Aは他のdocomoユーザとサービスを共有できる事が大きい。
え、WILLCOMの通常端末とスマートフォン? サービス自体が無いに等しいからどちらでも一緒(笑)。・・・まじめな話をすると、思ったよりシャープが頑張って、キャリアサービスも使えるようにしてくれてますよ。
総合的に見て、今のところ満足度は過去端末(WILLCOMの)よりずいぶん高いです。初めてのdocomo、どこまで遊び倒せるかしらん。
なお、docomoとWILLCOMのキャリアとしての比較ってのは、また別の話なので忘れましょう(笑)。
写真はQVGA設定で撮影した渋谷駅前。そこかしこにdocomoの看板。資金力違いますなぁ。