先週末はひさしぶりのTRPGセッション。今回は界隈である意味有名な「ゆうやけこやけ」で語り手(GM)担当してみました。もともと個人的趣味で買っただけで、プレイするつもりはなかったんだけどね。読んでるうちにやりたくなってしまうのは性だろうか。
「ゆうやけこやけ」はとある田舎町で、人間に変身できる動物「変化(へんげ)」となって、町のいろいろな人と「仲良くなる」(つながりを強める)ことが目的のエブリデイマジックTRPGルール。天羅万象やエンゼルギアのようにロールプレイを評価してもらうことでポイントが溜まるシステムで、評価基準が「かわいい」「なごむ」という要素なため、あったかほのぼのが好きで、けもの好きでないと拒否反応が出ると思われます。非常に人を選ぶ作品ですな(笑)。
TRPGでありながら戦闘ルールが無く、判定にもサイコロ等ランダム性のある要素を一切使いません。判定の成否の判断がほぼプレイヤーにゆだねられるため、ルールというより、世界観そのものを楽しむための「ツール」が用意されている感じです。今回のセッションでは、このツールを使いこなしきれてなかった(弱点や能力を意識できてなかった)のが心残りかな。
セッション自体は予想外に満足できるものでした。シナリオはルールブック付属のオフィシャルシナリオ1本目「狐の社で」。ネタばれになるため詳細は書きませんが、こんなに単純なシナリオでも3時間半。
参加プレイヤー同士の会話で勝手に計画が練られ、こちらが用意した(ルールブックにある)解決方法より数段ドラマチックな展開になりました。話のふくらみ方に自分自身びっくり。自動的にシーンが増え、登場NPCが増え、中盤から全アドリブ。「ゆうやけこやけ」はこうやって遊ぶのか、と感心することしきり。逆を言うと、平凡な解決じゃみんな満足できないのね(笑)。なんか、前世代のTRPGをやっている懐かしい気分でした。
気になった点としては、やはり正体(種族)の能力やロールプレイの得手不得手の差で「夢」(評価点)の集まり方がかなり違ってくること。演技評価型の宿命として、発言力が強かったり、使いやすいスキルを持っているところに「夢」が集まり、偏ることは否めません。語り手としては、そういう点にいつも(他ルール)以上に注意して場の視点を集めてあげることが大切だなと感じました。この点、プレイヤー側も相互に意識してくれると助かります。
・・・ところで。いつもレポート書いてくれるB+P氏ですが、現在諸々の理由によりネットに接続できない環境にいます。仕方ないので自分でレポ書こうと思ったんですが、どうにも文才なくちっとも面白くならないのでやめました(笑)。感想だけでもってことで勘弁してください>諸氏。
次回はそろそろ試しておきたいソードワールド2.0を予定。その先は・・・そろそろアリアンロッド/エルクレストのキャンペーンの続きを考えないとなぁ。
(2008/7/30追記)
B+P氏がレポ書いてくれてました。感謝です。
多分にネタばれを含むので、ルールブック添付のサンプルシナリオを遊ぼうと考えている方は閲覧を自重しておくことをオススメします。