毎年欠かさず鑑賞している水田わさび版映画ドラもすでに9作目。今年は大魔境のリメイクです。親子連れで大賑わいの中、いつもの仲間と一緒に見てきました。
ひと月くらい前に(笑)。
毎年のことでテキストには起こしてあったんだけど、すっかり更新わすれてました。
感想をネタバレなくひとことで言うと・・・実に大魔境でした(何)。
リメイクといいつつ大量の改変や追加を入れ込んできた過去作品と違い、今年は本当に素直なリメイクです。旧ドラ映画版では原作漫画版と異なる演出をしていた箇所を、あえて原作に合わせ修正したシーンもあるほどで、原作に沿って丁寧に作られています。構成・演出面にも不安定さはありません。とても優等生な映画化といえるでしょう。
結果、変わらない感動はあったけれど、新鮮さはほとんどなかったです。最新の映画技術で作られているはずなのに「ああそうそう、こうだったこうだった」と懐かしい作品として見ていました。
もちろん変更がないだけで、もともとが評価の高い作品です。新規の方にも安心して薦められる内容なのは間違いありません。旧大魔境から実に32年。昔見たことがある親御さんは、まだ見たことのないお子さんと一緒に見ると、また違う感動があるんじゃないでしょうか(と独り身が申しております)。
終盤の主題歌アレンジが流れるシーンは、事前にネタが分かっていてもあの歌のせいで高揚感が止まりません。「ドラえもんの歌」も良かったけど、「夢をかなえてドラえもん」もまた長く歌われる名曲ですね。
最後ののび太の某追加セリフはちょっと唐突すぎて嫌味染みて聞こえますが、素直に受け取らなきゃですよね、それこそ新ドラのテーマなんだし(笑)。
そんなわけで今年も満足度の高い出来でした。来年は記念すべき新ドラ10作目。恒例のおまけ映像から、おそらくオリジナル作品になると思います。この2年安定して高いレベルできているので、次回もよろしく頼みますよー。
あと気になるのは同時に告知されていた3D夏ドラ。こんなの誰が企画したんだろう(笑)。監督さん的に外れはなさそうなので見に行こうとは思いますが・・・デザインが妙に生々しくてヤなんだよなぁ。