《このページの記事》 Klipsch Image X10 と BauXar EarPhoneM。 (03/04) /

Klipsch Image X10 と BauXar EarPhoneM。

昨年末、それまで使っていたイヤホン、KlipschのImage X10が断線してしまいました。丁寧に扱ってはいなかったからある程度覚悟はしてたけど、丁度iPod touchを買い換えて、iPod専用ヘッドホンアンプを買った直後だったのでちょっとショック。ま、落ち込んでも戻ってくるわけでもないので、新しいイヤホンを買うことにしました。

同じX10でもよかったんですが、せっかくならいろいろなものを買って試したいような気分になる性でして。今回はかなりマイナーなBauXar(ボザール)のEarPhoneMという商品を選ぶことにしました。

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BauXarはタイムドメイン理論に基づくスピーカー「Marty」「Jupity」で知る人ぞ知る日本のメーカーです。そもそもタイムドメインって何ぞやって人も多いとは思いますが、簡単に言うと、スピーカー本体筐体の振動/共振を極小にすることで、音源本来の音を正確に再現する方針・・・のようなもの(だと自分は理解しています)。

EarPhoneMもこれらのスピーカーの技術を生かして造られているそうなのですが、そもそもタイムドメインスピーカーを聞いたことがないので、結局のところはよくわかりません(笑)。


値段はImage X10とさほど変わらない(X10が下落しまくってるからだけど)価格帯なのですが、なんせ流通ルートが異様に狭い。店頭ではまず見ることのできない商品のため、Webで調べてもレビューが少なく、秘境の一品的雰囲気が漂ってきます。

当時の自分に、そんなの買わずにもっとスタンダードな商品選べよ、って言ってあげたい(笑)。

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数カ月使用してみた感想を、Image X10と比較する形で書いておきます。あくまでオーディオ素人の適当な感想なので、ご参考まで。

■外観
Image X10は世界最小最軽量を謳うだけあり、とにかく小さいです。ゴールドのアクセントが真鍮のようにも見えてシック。

EarPhoneMの方はメタリックな円柱形。ヘアライン仕上げが悪くない。いかにも「オーディオ」を主張した雰囲気。

自分の好みだっていうだけですが、定番のER-4SやE4cなどに比べれば、どちらも所有欲を満たしてくれるアイテムだと思います。

■取り回し
Image X10はケーブルが長めで胸ポケットから伸ばすと相当に余ります。そのかわりケーブル自体は硬めで絡まりにくいです。ただし接続部のゴムが弱く切れやすいようで、多少丁寧に扱うことを意識したほうがいいかも。自分のものはDAP接続側で千切れ断線しました。

EarPhoneMのケーブルは適度な長さですが、X10より柔らかなため多少絡まりやすいです。一方で、さすが日本の会社のデザインだけあって脆さのようなものは感じません。


■装着感
Image X10は非常に良いです。小さくて細い上にケーブルが差し込み方向にほぼ垂直に出ているため、どこまでも奥に入ります。イヤーチップも特殊な楕円型で無理が無いので、耳に対する圧迫感も少なく済みます。これはカナル(耳栓)タイプに抵抗がある人にもお勧めできると思う。

ケーブルが顔から離れるので、頬や首筋に接触しにくいのも利点。ただし、耳から奔放に横方向に広がるから、気をつけないといろいろな場所に引っ掛けます(笑)。

対してEarPhoneMは、別段悪いわけではないけどやはりX10に比べると数段落ちます。ケーブルが下向きに直角で耳たぶを押さえる位置であることと、イヤーチップが一般的なラバーチップ2段フランジなので、慣れるまでは血流が止まり痛くなる可能性があります。

■音漏れ防止性能
どちらもかなり高いです。かなり鼓膜のそばまで差し込むことになるタイプなので、出力自体が小さく、漏れるほどの音量が必要ありません。もし周囲に咎められるようなら、正しく装着できていないか、あるいは自分の耳の障害を疑ったほうがいいかと。

両者を比較するなら、EarPhoneMの方が漏れていないとは思います。

■遮音性
Image X10は楕円形で非常にやわらかいシリコンチップのため、EarPhoneMより外音が遮断しにくい感はあります。とはいえしっかり装着することができてさえいれば、どちらも申し分ないレベルに遮音されます。装着のしやすさは前述の通りImage X10の方が楽。

■タッチノイズ
Image X10の方が顔に触れにくいから少ないものかと思いきや、明らかにX10の方が大きい音で響きます。ケーブルが硬いため振動が伝わりやすいのか、あるいは肌による振動吸収が起こらないからでしょうか。

EarPhoneMがさほどタッチノイズに強いとも思わないんですが、Image X10のものは極端なので、歩いたり走ったりしながら聞くような用途には注意が必要かと。

■解像度
アタックに対する反応、時間方向への分解能という意味ではEarphoneMの圧勝。さすがタイムドメインなんたら。「なるほどこういうことか」って実感できます。このため正確な波形が音の美しさにつながる打ち込み系や電子音系の曲が気持ちいい。まさに「音の粒」が見えるようです。反面稀に音がざらついて、イヤな感じに聞こえることも。

Image X10は幅方向への分解能、定位に強い気がする。多重奏を個別の線として追いかけやすいのはこちら。「響き」という点ではEarPhoneMより美しいと思うので、特に弦楽器やボーカルについてはX10の方が聞きやすいはず。

■音域
X10の低音が強くだれやすい(DAPの出力レベルだと)のに比べ、EarphoneMはよりフラット。低音から高音までまんべんなく適量出ている感じ。人によっては低音が足りないと感じるかも。音域幅自体はX10の方が広そう。

どちらもいわゆる「サ行が痛い」ような嫌なスレ方はしないし、酔うような気持ちの悪い低音も無いので、聴き疲れはしにくいと思います。

■総評
どっちでもいい(笑)。

結局自分の聞く曲が「アニメ・ゲーム曲」のためジャンル不問の超雑食状態なんで、この曲はこっちがいい、この曲はこっちの方が良い、って行ったり来たりしちゃいます。逆に言えば、どちらもある程度一定のレベルの再生能力はあると思いますので、気分次第でIYHしちゃうといいと思いますよ。


科学的分析はできない人なんで、主観的な感想だけ言うと、高音の伸びや艶やかさはX10、低音の締まりや綺羅びやかさはEarPhoneM。それぞれに目指す音が違うっていうのが明確に伝わってくる音作りでした。



なお、今回の再生環境はiPod touch 4G - ATH-PHA31i。基本的に圧縮音源(lame VBR mp3)を外で聞く、という用途に限ってチェックしています。高価なDACに繋げばまた違う感想になるのかもしれませんが、それはまた別の遊び方ですよね。そもそもそんなの持ってないし(笑)。

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author:どらんく, category:音響/音楽, 18:57
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