ブロンプトン用のライトとカバーが用意できたので、おでかけの最低限の準備は整いました。
しかし、最初の週末は土曜日はあいにくの雨、日曜日は晴天だけど休日出勤でお仕事。これはダメだなと思っていたら、仕事がちょっと早めに終わり、17:00頃には帰宅できたので、そのまま取るものもとりあえず、夕暮れの中お出かけすることにしました。
目的は、西荻窪の老舗自転車店「和田サイクル」訪問と、リアキャリア&イージーホイールの取り付けです。
ブロンプトンは折りたたんだ状態で転がして運べるよう、フレームの端と後輪の泥除けに標準でホイールが3つ付いています。しかし、これはおまけ程度の能力しかなく、安定性も回転のスムーズさも良くありません。どのくらい悪いかというと、ドラえもん映画のおまけのおもちゃ程度の代物です(言い過ぎ)。
これを交換するオプションに「イージーホイール」があります。非常にすべりが良いホイールで、3輪のうちフレーム側の2輪を交換することで、反対側を持ち上げて運ぶ二輪手押し車スタイルにできます。これだけでもかなり持ち運びが楽になるのですが、さらにリアキャリアを付け、そちらに追加の2輪を追加することで、4輪での安定走行が可能になります。
このリアキャリアが結構な人気商品で、小径車をメインで取り扱ってるような店でないと在庫を持っていません。ワイズロードさんでは注文しても6月以降にならないと入荷しないということです。
6月まではちょっと長すぎる。今回は電話で在庫の確認ができた西荻窪の和田サイクルさんに、無理言って取り付けまでお願いすることにしました。
和田サイクルはその筋では有名な場所で、普通のロードバイクやクロスバイクより、折り畳み自転車を多く扱う一風変わったお店です。自転車漫画「並木通りアオバ自転車店」のモデルになったともいわれる店舗で、漫画の作者さんもよく来店するみたいです。
ただ、場所が西荻窪駅から北に多少いった場所にあり、自分の住む府中からはなかなかに訪れにくい場所にあります。そこで今回、ブロンプトンの本領の有効活用に初チャレンジとなりました。
まず、府中から小金井街道を北に向かいます。東八道路を横切ってさらに進み、そこそこ厳しい坂道を息を切らせて上ると武蔵小金井駅に着きます。
駅前でおもむろにブロンプトンをたたみ、新しく用意したカバーで包んで、いざ改札を抜けます。周囲の視線を気にしながら、いよいよ初めての輪行です。
小柄なブロンプトンとはいえ、重さは結構あります。手持ちで運ぶのはやはり大変。電車はなるべく中央付近から離れた車両で、人の少なそうなところを選んで乗車。階段だけならともかく、長いホームの移動がかなりつらかったですね。
端の座席に座って、ブロンプトンをドア脇のスペースに置くと、ぴったりおさまります。大きな荷物ですが、乗客も少なめなのでさほど迷惑にならず済んでいるハズ。緊張して、たえず周囲を伺っていたので、挙動不審に見えていたかもしれません。
西荻窪駅で降りて、ブロンプトンをささっと組み上げたら早速北方面へ。携帯の地図を参考に和田サイクルさんまでしばらくさまよいます。ここ十年は徒歩の距離感しか無いので、行きすぎてしまわないかおっかなびっくりです。
ま、今回は特に事件もなく、まだ日のあるうちに到着。地図上は路地に面しているようにも見えましたが、意外と大きめの通りに面した場所でした。おかげで周囲の路地をくるっと回ってしまいましたが。
店頭では若い店員さんが親子連れのパンク修理を終えたところの様子。今回の来訪目的を伝えると、運良くちょうど他の作業もなく手が空いたところだということで、すぐ作業してもらえることになりました。
土日の日中は来客が多く、対応できるか不透明だと事前の電話で聞いていたのですが、夕刻に来てラッキーでした。
作業中、老店主さんにもお会いしました。これがまた、アオバ自転車店の創作おじいさんにそっくりでびっくり。確かにこの方はモデルに違いありません。なお、勝手に店主とかいってますが、若い方とどちらが実際の店主かは知りません(笑)。峠輪行ことアオバ自転車店なら、おじいさんは引退済ですね。
そういえば丁度、三角形がユニークな折りたたみ自転車「ストライダ」の修理に来ているお客さんもいらっしゃいました。初めて実物の折りたたみ、展開を見ましたが、実にカッコいいですね。長身の方が持つと様になりそう。
さて、そうこうしてとっぷりと日も暮れた頃、自分のブロンプトンのリアキャリア及びイージーホイールの取り付けが完了です。
これが思っていた以上に良く滑る車輪で驚きます。並のスーツケースよりスムーズなんじゃないかな。ブロンプトンを買うのなら、(最低2輪は)必須のカスタマイズだというのも頷けますね。
ちなみに同時に、純正フロントバッグ設置用のキャリアブロック(結合ユニット)も取り付けてもらいました。残念ながら希望のバッグ(Sバッグ)自体は欠品中だということで、別途ネット通販で購入することにします。
さらについでに、ブレーキレバーの傾きも微調整してもらいました。
ブロンプトンは初期状態で、折りたたみに干渉しないよう、ブレーキレバーがかなり縦に傾いてついています。これを握るには手首をかなり上から回さなければならず、結構疲れます。この部分の角度を少しでも楽になるよう、限界まで動かしてもらったわけです。
ちょっとのことでずいぶん楽になるので気になる方にはお勧めです。ただし、リアキャリアを付けていない場合、たたんで移動する際に前輪が床に付いて回転するため、これに干渉してしまうと傷などの元なので注意です。
さて、長居していると自分の翌日の仕事に響きますので、お礼をして一路帰宅の途につきます。帰りの駅やホームは往路に比べて非常に快適。ころがすのが楽しくて疲れなんて消え失せます。
電車内ではあまりにホイールが滑らかすぎて、気を付けないと電車のブレーキや発車時の加速で転がってしまうほどでした。坂道で自走して破損とかシャレにならないから注意しないと。
あ、こんな時のために、シートピラーエンドキャップというオプションも追加しています(これは本体購入時)。昇降するサドルの棒の下端に付けるキャップです。
ブロンプトンはサドル固定レバーを緩める時に、注意しないと棒が勢いよく落下して床に、またはサドルがフレームにガツンと当たります。これはよろしくないので、防ぐために付けるゴム足がコレ。ゴム足なら最悪潰しても取り替えるだけですし、比較的荒く扱っても心配ないです。ちょっとお値段が納得いかない設定ですが、傷にならないようつけておくと安心です。
ついでに、ゴム足なので、本体を床に固定するすべり止めにもなります。イージーホイールで滑りやすくなりすぎた本体も、このゴム足を床におろしておけば動きません。小物ですが意外と満足度は高いです。
帰り道は武蔵小金井ではなく、国分寺駅で下車して南下。そしてまた道に迷う(笑)。ただひたすらに南下すればいいはずなのに、なぜか最初の分岐間違えて微妙に西に逸れてるんですよねー。不思議ー。
途中で晩御飯を食べて、結局帰宅したのは10時頃だったと思います。オプションの追加されたブロンプトンと戯れたくて、無駄に遠回りしてたのは内緒だ。
日付:5/12(日)
目的:和田サイクルにてリアキャリアの取り付け
経路:自宅(府中駅周辺) ⇒ 武蔵小金井駅 ⇒ JR中央総武線 ⇒ 西荻窪駅 ⇒ 和田サイクル ⇒ 西荻窪駅 ⇒ JR中央総武線 ⇒ 国分寺駅 ⇒ 府中本町駅(夕食) ⇒ 自宅
というわけでまた一段階レベルの上がったブロンプトンさん。まだまだネタには困らなそうです。